2012年02月22日

ワタミフードサービス女性社員の自殺が労災認定へ

 今日は表題の件を含め、ちょっと批難したくなるニュースを見たので、ちょっと夜更かしになっても書きたいと思います。

 まずは表題のニュースから。

 自殺のワタミ社員、一転して労災認定(YOMIURI ONLINE)

 居酒屋「和民」を展開するワタミフードサービス(本社・東京都大田区)の女性社員(当時26歳)が2008年に自殺したことについて、神奈川労働者災害補償保険審査官は「(自殺は)業務による心理的負荷が原因」として、遺族の労災申請を認めなかった09年7月の横須賀労働基準監督署の処分を取り消し、労災と認める決定をした。 

 決定は14日付。 

 決定書によると、女性社員は08年4月に入社し、神奈川県横須賀市の店に配属されて調理を担当。最長で連続7日間の深夜勤務を含む長時間労働や、休日に行われるボランティア研修に参加するうちに精神障害となり、入社から約2か月後の同年6月、自宅近くのマンションで飛び降り自殺した、とした。4~6月の時間外労働時間は計約227時間だった。


 このニュース、今朝の朝日新聞では、女性社員は『連日午前4~6時まで調理業務などに就いたほか、休日も午前7時からの早朝研修会ボランティア活動、リポート執筆が課された。』とされていた。

 僕が特に気になったのはこの『ボランティア活動』の部分。
 普通に考えれば、
『嫌なら参加しなければ良い』だけの話なのだが、サラリーマンにありがちな『参加しなければならないという空気』が影響しているであろうことは容易に想像がつく。
 しかも、もしかしたらこの『ボランティア活動』には、ワタミ会長で有る渡邉美樹氏の
『お客様は神様』精神が影響しているのでは無いのか? と感じた。 いや、ただの勘繰りかもしれないが・・・

 僕は以前から、この『お客様は神様』と言い張るこのワタミ会長渡辺美樹氏が嫌いだと公言している。
 以前、ワタミの成功に関する特集をTV番組で特集されていた際に、『お客様は神様だ。 お客様が間違っていることを言っていたとしても、それは正しいんだ。』というような内容のことを言っていた。 これを聞いた時に、僕は大きな怒りを覚えた。

 少し前に知ったのだが、この『お客様は神様』精神は、ホテル・リッツ・カールトンの創業者、セザール・リッツ氏が唱えたものだった。 セザール・リッツ氏は、『過剰なサービスは避けなければならない』と言いながら、『顧客に求められたら消してノーと言ってはいけない。相手が月を欲しがったとしてもだ。』という言葉も残している。 解釈の仕方も有るかもしれないが、矛盾しているのでは無いだろうか。

 僕は一個人がそのように考えようが別に批難はしない。 しかし、それが大企業レベルのものとなり、社会的影響を及ぼすレベルになるので有れば、それは許せない。
 なぜかと言うと、その精神で大きな成功を納めた者が居る影で、
消費者が増長し、過剰なサービスが当たり前となった消費者達の責任無き権利により、多くの個人や企業が不利益を被るはずだからだ。 僕のような建設業者やサービス業など、工場等での生産業とは違い、現場の手作業が大きく影響するビジネスではそれが顕著に言えると思う。 10年以上、建設会社でクレーム担当をしている自分には解る。

 消費者の4つの権利を提唱したジョン・F・ケネディ氏に並び、このセザール・リッツ氏や渡邉美樹氏は僕にとって憎むべき存在で有る。

 『権利とは、それと対等な責任を負ってはじめて得ることができるもの』と僕は考えている。 それを先に明確にしてから、サービスは行うべきで有ると思う。 なんでもそうだが、『過ぎたるは及ばざるが如し』、上手く表現した偉人も居るのだ。


 ちなみにこの労災認定を受け、渡邉美樹氏はツイッターにて下のようにつぶやいている。

 『労災認定の件、大変残念です。四年前のこと 昨日のことのように覚えています。彼女の精神的、肉体的負担を仲間皆で減らそうとしていました。労務管理できていなかったとの認識は、ありません。ただ、彼女の死に対しては、限りなく残念に思っています。会社の存在目的の第一は、社員の幸せだからです』

 もちろんワタミ側にも言い分は有るだろう。 それでもこんなつぶやきをツイッターなんぞでして良いとは僕には思えない。
 大体、こんな短文で誤解無く他人に思いを伝えるなんて無理だろう。 ツイッターを利用している人間は、もっと思慮をめぐらせてつぶやくべきだ。 だから僕はツイッターが嫌いだし、しないのだ。

posted by ちゃんちゃん at 22:51| Comment(4) | TrackBack(0) | ニュース・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ワタミの社長のことはあんまり知りませんしをフォローする気は全くないですが・・・

例えば、居酒屋などで働いていてお客さんが少ないときにお店のスタッフの人が割引券などを持って外に出てお客さんの呼び込みをしていますが、呼び込みを終えて店長、経営者はスタッフの人にアドバイスなりをされているのだろうか?呼び込みをさせるだけでなく、呼び込みをしなくても既にお店に入ってくれている有り難いお客様がいるということを、気づかしているのだろうか?
そうすると、お客様に対する頭の下げ方が自然と変わってくるのですが・・・
ことばで『お客様は神様』という方も丁寧にもう一言つけくわえて話すと理解しやすいし、わかっているようでわかっていない人もいると思うのですが・・・
社員の幸せを考えるならコレが幸せにつながる一つと思います。

まだ、何者にも成れていない私が言うには説得力がないですが[E:sweat02]

因みにワタミの店に何度も利用させてもらってそう思えたので。
私は勉強ができるほうではないので、30歳過ぎて実をもって理解することができましたので思ったことを[E:coldsweats01]
Posted by 長靴の似合う40歳 at 2012年02月25日 21:27
ワタミの店は1度だけ利用したことがありますが、
マズイし何が入ってるかも分からないので結局あまり食べずに出たことがあります。

労災認定の件、大変残念ですというコメントは、
労災と認定した神奈川労働局には残念ですということだと思います。

政治家らもツイッターやミクシィ等でつぶやいたり日記書いたりしていますが、あまりにも酷すぎです。

ワタミ社長や議員などある程度有名な人であれば、
せめてブログである程度長文で言いたい事をいうべきだと思ってます。
Posted by ちょび at 2012年02月26日 00:59
私見ですが、サービス業に携わっているスタッフは、自身がやりがいに満ちている、充実感にあふれている状態でないと、成り立たないと思います。

強制的、義務的に職務をこなしているようでは、お客さんを満足させるに至りません。
逆に言えば、そのようにスタッフのモチベーションを持っていけないのなら、会社側のシステムに問題があります。
負担ばかりを強かれ、自殺された女性従業員の吹っ切れなかった思いを偲んで、あらためてご冥福をお祈りしたいですね。 
 
 
「お客様は神様」
わたしもこの言葉は嫌いです。
できない無理を聞くのが仕事ではなくて、その無理を不快に感じさせず、プラスに転じられるように配慮し、思考を巡らせるのが仕事なはずです。

こういった下僕主義の蔓延が、客の図に乗った行動を生み、従業員の精神的負担が増すんですよ。

まっ、「神様やと思え」と説教したくなる、やる気のないサービス業の従業員も多くいますけどね(笑)
Posted by 回線問屋 at 2012年02月26日 17:13
みなさん、コメントありがとうございます。


> 長靴の似合う40歳さん

 僕は過去も現在も記憶の中ではワタミ関連のお店に行った記憶がほぼ
有りません。 飲むのが好きで無い人間ですしね。
 もしかしたら過去に行ったことが有るのかもしれませんが・・・

 僕は何者も対等だと思ってるんですよね。 もちろん、お店側もお客様が来てくれることをありがたいと思わないといけませんし、美味しい食事が出て来たり、良い接客をして貰ったらありがたいと思わなくてはならないと思うんですよ。 それが『当たり前』だとどちらが思ってもいけないと思うんです。 客は『金払ってるんだから、自分が偉い。』と思っていたら大間違いです。 そんなセリフは相手を法外に儲けさせてから言って欲しいものです。 世の中にはお金貰っても来て欲しく無い客って居ますからね。


> ちょびさん

 ツイッターみたいな短文で誤解無く人に思いを伝えるのは難しいです。 ですから影響力の大きい人間にはやって欲しく無いです。
 ただでさえ政治家には思慮の浅い発言をする人が多いですしね。


> 回線問屋さん

> 強制的、義務的に職務をこなしているようでは、お客さんを満足させるに至りません。

 そうですね。
 僕なんかはクレーム対応でも、自身の対応で相手が笑顔になってくれれば嬉しいもんですけどね。

> こういった下僕主義の蔓延が、客の図に乗った行動を生み、従業員の精神的負担が増すんですよ。

 本当にその通りです。
Posted by ちゃんちゃん at 2012年02月26日 20:31
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