2014年05月13日

『美味しんぼ』問題における私的意見

 漫画『美味しんぼ』が、世間を騒がせていますね。

 大阪市民として、全く無関係とも言えないので、少しだけ私的意見を述べておきたいと思います。



 今週月曜日発売号では、大阪での健康被害にまで言及されているようですね。
 その内容が、ちょっと『ありえない』と思ったので、この記事を書く気になりました。


 『美味しんぼ』大阪被害説のナゾを追う・・・ 「近くに住民居るの?」 「岩手の廃棄物だけど?」(デイリースポーツ)

 東京電力福島第1原発を訪問した主人公らが鼻血を出す描写が物議を醸している漫画「美味しんぼ」が、12日発売の週刊ビッグコミックスピリッツ最新号で、昨秋まで東日本大震災の廃棄物の受け入れ・焼却処分を行った大阪市でも焼却場近くで約8割の住民が健康不調を訴えている旨の説明表現を掲載した。大阪市は事実関係を否定し、掲載誌を発行する小学館に抗議文を送付。橋下徹市長(44)は「漫画でもやりすぎ。作者が取材に基づいていると言ってるので、事実なら根拠を示してほしい」と要求した。

 この騒動に関連し、一部ネット上では当該焼却場がある同市此花区北港の臨海人工島に「そもそも住民はいるの?」、大阪市が復興支援で受け入れた廃棄物は「岩手県のものだったのでは?」との指摘が上がっている。

 これに対し、同市環境局や此花区役所は「漫画でどこまでを“近くの住民”と言っているのか分からないが」としたうえで「少なくとも人工島には流通センターなどはあるが、住宅地と呼べるエリアは存在しないとの認識です」と回答した。これまでに此花区内でも健康被害に関する事実は確認していないとした。

 また橋下市長の会見では、報道陣からも「受け入れた廃棄物は岩手県のものだったのでは?」との質問が飛んだ。これに橋下市長は「ええそうなんです(原発近くと)違うんですよ」と返したが、ただし「岩手だから安心だと言うと、じゃあ福島は問題なのか、という話につながってしまうし…」と反論材料にはできないことを漏らした。

 12日発売の同誌に掲載された「美味しんぼ」では、福島県の前双葉町長らが主人公らに「大阪で、受け入れたガレキを処理する焼却場の近くに住む住民1000人ほどを対象に、お母さんたちが調査したところ」として「放射線だけの影響と断定はできませんが、眼や呼吸器系の症状が出ています」「鼻血、眼、のどや皮膚などに、不快な症状を訴える人が約800人もあったのです」と説明するなどしている。

 原作者側が完全フィクションを認めれば落着するが、橋下市長は「事実なら大問題だし、作者は『真実を伝えたい』と言っているし」と困った様子だった。(引用終わり)


 引用記事中、赤い太字の部分、『住民1000人中800人が健康被害』というのはさすがに有り得ない。

 作中の焼却場というのは、舞洲の焼却場のことだと思うが、僕の知る限り、橋下市長が言うように、傍に住居地らしい住居地は無い。 おそらく一番近いベッドタウンは天保山付近のマンション地区。 ここまで直線距離で2.5kmほど有る。 ちなみに、僕の自宅までは直線距離で8.65km程度
 仮に、天保山で8割の人に健康被害が出ているのなら、僕の自宅付近でも少しは健康被害が出ているはずだが、僕の耳には一切入っていない。 今の時代、8割の人間が健康被害が出ているという情報を言論封鎖するのは不可能だ。 つまり、僕には『1000人中800人に健康被害』というのは全く信じ難いということ


 ちなみに、大阪市と大阪府は、12日付で小学館に抗議文を送ったそうだ。


 週刊ビッグコミックスピリッツ『美味しんぼ』に関する抗議について(大阪市HPより、抗議文本文のみ抜粋)

平成26年5月9日付で貴社宛に、『平成26年5月12日発売予定週刊ビッグコミックスピリッツ掲載の「美味しんぼ」の内容の一部訂正』について申し入れを行いましたが、訂正等の対応をいただけなかったため、次のとおり厳重に抗議いたします。

東日本大震災により生じた災害廃棄物の広域処理において受入対象としている廃棄物は、放射性セシウム濃度が100ベクレル/㎏以下のもので、科学的にも安全に処理できることが確認されているものであり、廃棄物処理法の規制を遵守することにより、適正に処理ができるものです。

大阪府、大阪市といたしましては、東日本大震災により生じた災害廃棄物の広域処理について、国からの要請や岩手県からの要請を受け、岩手県宮古地区の災害廃棄物を受入れることとし、平成24年11月29日、30日の試験処理による安全性確認のうえ、平成25年1月23日から9月10日まで本格処理を行い、処理期間中や処理後においても、放射能濃度や空間放射線量率、その他必要な項目について十分な測定を行い、その結果は府市ホームページにおいて公表しておりますが、測定結果は、全て受け入れの前後で変化はなく、大幅に基準値を下回るもので、安全に処理していることを確認しており、災害廃棄物の受入による影響は見受けられませんでした。

また、処理を行った焼却工場の存在する此花区役所、同保健福祉センター、此花区医師会に確認をしましたが、処理中においても、その後においても、作中に表現のある「大阪で受け入れたガレキを処理する焼却場の近くに住む多数の住民に眼や呼吸器系の症状が出ている」というような状況はございませんでした。

事実と異なる貴誌「美味しんぼ」記載の表現は、此花区民をはじめ大阪府民の無用な不安を煽るだけでなく、風評被害を招き、ひいては平穏で安寧な市民生活を脅かす恐れのある極めて不適切な表現であり、冒頭述べましたように、大阪府、大阪市として厳重に抗議するとともに、作中表現の具体的な根拠について是非開示されるよう強く求め、場合によっては法的措置を講じる旨、申し添えます。(引用終わり)


 当然の対応だろう。
 福島についてはなんとも言えないが、大阪の件への言及から、僕は同漫画は信用できない。 大昔は好きな漫画だっただけに残念だ。

 原作者の雁屋哲氏は、自身のブログで、『書いた内容についての責任は全て私にあります。 スピリッツ編集部に電話をかけたり、スピリッツ編集部のホームページなどに、抗議文を送ったりするのはお門違いです。』と書いているが、これは絶対に間違いで有るということだけは言っておきたい。 同誌編集部なり、発行元の小学館なりは、認めて発行している以上、責任が無いわけは無い。 それが当たり前の社会常識では無いだろうか?


 ここからは僕の偏見になるかもしれないが、雁屋哲氏を少し調べてみたら、ちょっと??と感じる部分が有った。

 雁屋哲氏は、 『のりこえネット -ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク』という、僕からすれば、実に怪しい団体の共同代表に名を連ねている。

 別にこの団体がとは言わないですが、ヘイトスピーチについては、『ヘイトスピーチは止めろ!』と言っている団体が、自作自演していることが多いというのは有名な話。(反韓では) それが真実かどうか、僕には確かめる術は無いが、こういう活動をしている日本人や韓国人より、一般の日本人の方がはるかに信用できる。 ただし、別にヘイトスピーチが良いと思っているわけでは無いので勘違いしないで欲しい。
 少なくとも、ヘイトスピーチをする日本人を責めるのなら、それと同時に、それ以上に、反日教育を続け、日本に対するヘイトスピーチを繰り返している、韓国や中国を批判するべきでは無いだろうか?

 雁屋哲氏はいったいどこに向かって言っているのだろうか?

 件の焼却場から8.65km離れた僕の自宅付近で、作中のような健康被害が出ているという話はひとつも耳に入っていないというのは、繰り返し言っておく。

posted by ちゃんちゃん at 23:43| Comment(8) | TrackBack(0) | マンガ・アニメ ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今朝、今週号を読みました。
 グルメ漫画のはずなのに、グルメな話は全く無しでした。

 いつから、あんな漫画になってしまったのでしょうか?

 ファンは、どう感じておられるのでしょうか?
Posted by ちゃんちゃん at 2014年05月14日 12:14
話題になってるから、わたしも読んだよ。

福島の話は「元、双葉町町長」さんの言い分で書いてる感じだよね。

マンガだけど、何か売れるためじゃなくて、伝えたい!を感じる。

雁屋さんは、被ばくだと本気で思い込んでるんじゃないかな。
Posted by マリ at 2014年05月15日 01:29
マリさんも読まれましたか。

 マンガで、本来フィクションとはいえ、原作者本人が『真実しか書かない』と言っている以上、もはやフィクションではなくなってますよね。

 人生の後期に入り、『何かを遺して行きたい』という想いから、正義感も有って、伝えたい!と思っているのかもしれませんが、少なくとも大阪に関しては真実味が無いですね。

 真実を伝えることは大事ですが、その表現の仕方は慎重さが必要ですし、真実をそのまま伝えることが必ずしも正しいとは言えないと思いますし。
Posted by ちゃんちゃん at 2014年05月15日 08:12
元、双葉町町長さんって
福島で勤務してなかったんですよ・・。
さいたまで生活していたようです。


今後は小学館の書物は購入せず
立ち読みまでにしておきます。
Posted by ちょび at 2014年05月17日 20:44
> 元、双葉町町長さんって
福島で勤務してなかったんですよ・・。
さいたまで生活していたようです。

 そうなんですか?
 勤務はしていたのでは?
 住まいはさいたまだったのですか?

 なんか、雁屋氏は世間を騒がすだけ騒がし、自分の言いたいことだけ言って、休載して逃げるみたいですね。 まともな大人のすることでは無いですよね。
 結局、反原発の主張をしたかっただけなのでしょう。 反日でも有るみたいですし。

 本来休載程度で許される問題では無いと思います。 スピリッツは廃刊が妥当でしょう。
 『めぞん一刻』を愛読した人間としては残念な限りです。
Posted by ちゃんちゃん at 2014年05月17日 20:52
雁屋氏は休載して
海外に行ったようですから
実際に日本からも逃げてるようです。

せめて福島の方々に謝ってから海外出て行けとは思いますが、

悪気がないので謝らないのでしょうけど・・。
Posted by ちょび at 2014年05月17日 21:18
雁屋氏は随分前からオーストラリアに住んでいるのでは?
 日本に居たら、襲われてるかもしれないですね。

 謝らないでしょうね。
 正義感気取りどころか、自分は真の正義と思っているでしょうからね・・・

 福島にはもちろんですが、大阪にも謝って欲しいです。
Posted by ちゃんちゃん at 2014年05月17日 21:43
>日本に居たら、襲われてるかもしれないですね

どこの韓国人だよ…。日本人には、まず、理性で話し合う文化があると信じてるんですがね、中国生まれの雁屋氏にとっては、マズいことを書くと、月の出てない番に後ろから角材で殴られるのがデフォなんですかね?

雁屋自身も『鼻血程度でうろたえてる人間は、次号の話では失神するかもしれない』と語ったそうなので、悪意がない…とは考えにくいな

『真実しか書かない』『2年間フクシマで取材して掬い上げた事実だ』と原案者が言ってるのに、たかが漫画、フィクションじゃないか?…は、虫が良すぎるというものでしょう。
Posted by 774 at 2014年05月24日 18:55
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