2015年02月02日

フィギュアスケート 過去10シーズンの基礎点とGOEの変遷

 検証シリーズは一応今回で終了です[E:catface]

 後日、僕の考える『(仮称)素人感覚との乖離の少ない採点基準(案)』についての記事は書く予定ですが[E:happy01]



 早速、まずは過去10シーズンの基礎点とGOEの一覧表です。

Photo

 今回も、全ての画像がクリックにより大きくなります[E:catface]


 男子の基礎点の変遷。

10_2

 男子の各シーズン最高
基礎点の変遷。

Photo_2

 男子は4回転時代に突入し、じりじりと基礎点も伸びていますね。
 ただし、リスクも大きいからか、下限もあまり変わっていません

 羽生選手の基礎点の高さが目を引きます。
 4回転もそうでしょうが、後半に3Aを含むコンビネーションを二つ入れられる強みでしょうか


 次に女子の基礎点の変遷。

10_3

 女子の各シーズン最高基礎点の変遷。

Photo_3

 男子と違い、基礎点は伸びていません。 いや、むしろ下がっています[E:gawk]
 その中で、浅田真央選手の基礎点の高さが目を引いています[E:happy02]
 キム・ヨナの基礎点は実は結構低い。 いかにGOEで稼いでいるかですね[E:gawk]

 2011-12シーズンくらいから、女子の基礎点の下限が上がっているのは2010-11シーズンからジャンプの回転不足判定が緩和された(アンダーローテーション)からでしょうか。

 しかし、基礎点が上がっていない現状は、正しいスポーツのあるべき姿とは思えませんね[E:gawk]

 女子の場合、ベテラン選手の基礎点のベストが2006-07シーズンから2007-08シーズンに固まっていることが、次の各シーズン最高基礎点の一覧表で如実に解ります。

Photo_4

 女子で70点を超えたのは浅田真央選手のみです
 次に高い点は65点以下ですから、いかに浅田選手の基礎点が高いかですね[E:happy01]


 次に、男子のGOEの変遷。

Goe10

 男子各シーズン最高GOEの変遷。

Goe

 チャン選手と羽生選手の高さが目を引きます。
 今後は羽生選手の独壇場となるでしょうね。

 次に女子のGOEの変遷。

Goe10_2

 女子の各シーズン最高GOEの変遷。

Goe_2

 男子と違いGOEがかなり上昇しています

 基礎点が上がっていない分、各選手ができばえに注力し、GOEで勝負をするようになって来ているという部分が有るのかもしれませんが、僕にはむしろ、ジャッジがGOEで差をつけるのがエスカレートして来ているように見えます。
 そしてやはりキム・ヨナは別格らしいです[E:gawk] 確かにジャンプ自体のできばえは認めますが、羽生選手などのように、難しい入りをしたり、難しい出をしたりしているようには見えません。 なのに、2回もGOEで15点以上も稼いでいる。 男子でも15点以上のGOEを稼いだのは、チャン選手・羽生選手・小塚選手のみです。 かなり疑惑の有るジャッジだったと言えると思います[E:gawk]

 最後に、各シーズン最高GOEの一覧表を付けておきます。

Goe_3

 冒頭にも書いたように、検証シリーズはこれで終了です。

 大した成果は得られませんでしたが、やって良かったと思っています。
 改めて疑惑を感じる内容も有りましたし、恣意的な採点を減らすには、素人感覚との乖離を減じるにはどうすれば良いか? 少しでも選手の感覚との得点・順位の乖離を減らすにはどうすれば良いのか? それを考える材料にはなりました。

 また少し熟考して、僕の考える『(仮称)素人感覚との乖離の少ない採点基準(案)』をまとめて記事にしたいと思います。
 まあ、昔書いたもののマイナーチェンジになるとは思いますけど[E:coldsweats01]

posted by ちゃんちゃん at 23:06| Comment(11) | TrackBack(0) | スポーツ(フィギュア・採点) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れ様でした…涙なくしては見られませんね[E:weep]

この表をもとにして、疑問が解けるような解説を荒川さんあたりにお願いしたいものです。

真央ちゃんがぶっちぎりにならないように、ルールが変えられてきたのがはっきりわかります。
Posted by 笑顔 at 2015年02月03日 08:39
いつもありがとうございます[E:happy01]

 解説・・・
 僕は織田君とか、引退してからで良いので小塚君にして欲しいですかね・・・
 プルシェンコ選手とかならバシっと言ってくれそうですよね[E:catface]

 真央ちゃんが不利になるだろう方向にルールが変えられて来たことは千歩譲って我慢するとして(ルールは結果、全員に適用されるという意味で)、そのルールの運用が公平公正で無かったことが我慢なりません[E:pout]
Posted by ちゃんちゃん at 2015年02月03日 18:32
先日こちらのブログを発見いたしまして2014シーズンあたりの記事を拝見させていただきました。
フィギュアを見始めたのはつい最近の新参者には、過去の成績をこのような形でデータ化してくださるのはとてもありがたいです。

基準点,PCS,GOEの最高点をこうしてグラフ化して見ると、大体の選手はGOEとPCSが連動している傾向であるのがわかって面白いですね。
チャン選手がPCSが高いのも納得です。
興味深いのがテン選手で、2012-2013にGOEが急上昇したと同時にそれまで伸び悩んでいたPCSが10以上あがっています。しかし翌年はGOEもPCSも下がり気味。代わりに基準点が上がっているところを見ると、プログラムの難度を上げたために出来栄えが悪くなってしまったのでしょうか。
羽生選手は面白いように基準点もGOEもPCSもほぼ右肩上がりですね。しかも2011年以降は常にトップ圏内。難度の高いプログラムを高いレベルでこなせている証拠で、PCSを順調に上げていっているも納得です。
こちらのデータだけだと、分析しにくいのが高橋選手。GOEにも基準点にもかなりばらつきがありますが、PCSにはあまり影響しておらず、トップ圏内を保っています。アボット選手も同じ印象です。この辺りに、点数だけでは見えないPCSの評価が隠されているのでしょうか?
女子についてはまた違った印象を受けましたが、長文がえらいことになってきたので、とりあえずここまでで。
新参であるにも関わらず、長々と失礼いたしました。m(_ _)m
Posted by momonga at 2015年02月04日 00:32
こんにちは♪

短期間にやり遂げられましたね。
お疲れさまとありがとうございます。

真央ちゃんと羽生選手の基礎点は高いですね!
羽生選手のGOEは比例して高くなって納得です。

真央ちゃんは他の選手より高い基礎点ですが
GOEはすっごく低いようで[E:angry]

ソチメダリストは三人とても高いですね!
徐々に見ていきたいと思います。
Posted by an at 2015年02月04日 17:34
> momongaさん

 はじめまして!
 コメントありがとうございます[E:happy01]

> 基準点,PCS,GOEの最高点をこうしてグラフ化して見ると、大体の選手はGOEとPCSが連動している傾向であるのがわかって面白いですね

 実はGOEの検証をするのは、コメンテーターさんが感じたという『PCSとGOEの連動性』を確認したいという事が有ったからです。
 実際の作業は、先に作成したPCSの一覧表のコピーにGOEを打ち込むという作業を行ったのですが、この段階では意外と連動性が低いように感じました。 『シーズン最高PCSの時にシーズン最高GOEが出ているケースは多くない』と感じたからです。
 各シーズン最高PCSと同GOEをグラフ化したら確かに連動性を感じるのですが、実際には別の大会のそれぞれの数値だったりするので、あまり気にしていませんでした。
 しかし、momongaさんのコメントを読ませていただき、改めて全PCSと全GOEのグラフを見ると、全体的にはかなり連動していると感じました。 ご指摘いただいたことで、改めて確認ができて良かったです。 ありがとうございました。

 テン選手については、プロトコルを確認しましたが、PCSが急上昇した2013世界選手権以降、構成が上がっているわけでは無いようですので、単に色々と調子を落としているのかなあと感じました。

 アボット選手についてはPCSはもっと出て良い選手だと思っています。
 高橋選手は高いPCSで安定しています。 チャン選手も同様ですね。
 これについては、一旦高め安定したPCSはジャッジも下げにくいのだろうと考えています。 それが正しいとは思えませんが。

 長文は全然OKですよ。
 僕が長い人なんで[E:coldsweats01]

 もしも女子についてもお気付きの点がございましたら、感想・ご意見いただけたらありがたいです。
 今回ご指摘いただいたPCSとGOEの連動性のように、作成している本人では気付かないこともありえますので[E:happy01]
Posted by ちゃんちゃん at 2015年02月04日 18:20
> anさん

 いつもお気遣いいただきありがとうございます[E:happy01]

 羽生選手のGOEは誰も文句言えないでしょうね。
 基礎点が高く、GOEも高い。
 TESは無敵ですよ。

 真央ちゃん、身体の成長とルール変更、コーチ不在などの影響で、GOEのつきにくいジャンプにはなっていたと思います。
 15歳当時のジャンプならバンバン加点ついていたと思うんですけどね・・・
 身体の成長はどうしようも有りませんが、日本の宝である真央ちゃんを守れなかった連盟の責任は大きいと思います[E:pout]

 また何かお気付きの点がございましたら、どんどんご指摘いただければと思います[E:happy01]
Posted by ちゃんちゃん at 2015年02月04日 18:24
先日コメントさせていただきましたmomongaです。コメへの丁寧なご返信ありがとうございました。
テン選手は皮膚の感染症や足、背中の怪我など、オリンピックシーズンにかなり体調を崩していたことを最近知りました。GPシリーズも欠場しているほどだったようで・・・。大変な不調中での銅メダル獲得ですから凄いです。加点は得られなくても、最低限の演技をまとめる地力があったということでしょうか。

浅薄な知識しかありませんが、女子のグラフについて思ったところを述べさせていただきたいと思います。(調子に乗ってものすごい長文になってしまいました・・・申し訳ありません;)
女子の各点数での変遷についてまず思ったのは、基礎点が少し下がり気味なのはルールの変更により要素が減った影響かな?と。過去最高だった2006-2007シーズンから見れば下がっていますが、基礎点が変更されたジャンプもありますから、一概にレベルが落ちているとは言えないと思います。元々女子選手はジャンプ巧者でも3Lzが最高難度ジャンプで、ザヤックルールがある以上飛べる3回転の数には限りがあり、トップ選手間で差は出づらいのではないでしょうか(ジャンプの基礎点もあまり変わりませんし)。後は5種類の3回転ジャンプをどのように組み合わせるかですが、3-3をジュニア世代でさえ組み込んでくる時代ですから、全体として見れば技術的に進歩している部分もあると思います。ただ3回転ジャンプ内で基礎点の差別化が行われないかぎりは、女子の基礎点が爆発的に上がったりすることは今後もないのではないでしょうか。
(3Aを組み込める浅田選手は例外です)

若い選手はGOEとPCSが連動しやすいようです。安藤選手も最初の頃は結構波が一致しています。コストナー選手は一時急激にGOEを落としていますが(よっぽど不調だったのでしょうか・・・最高得点がマイナスって)GOEもPCSも緩やかに右上がりしていて、どちらかといえば連動している傾向にあるようです。浅田選手も初期は多少の波はあれどGOEと共に右上がり。2010-2011に一度GOEを落とすと共にPCSも下がりますが、その後はGOE,基準点の増減に影響されずに右肩上がりとなっています。この期間は基礎技術の見直し時期と一致しているのでしょうか?

全く傾向がわからないのが鈴木選手(汗)。とにかく基礎点GOEも波が激しいのですが、PCSは緩やかとはいえ常に右肩上がりです。グラフの期間に若手時期がないので(20代からのスタート・・・)、すでにPCSの安定期に入ってしまったとも考えられますが・・・。

基本的に女子のPCSは若手選手はGOEと連動しやすく、ベテランは緩やかな上昇の安定期に入りやすい傾向が男子よりも多いように思いました。男子は女子よりも基礎点の比重が高く、GOEがハイリスクハイリターンになりやすいのも原因かと思うのですが、分析不足で説明できない部分が多いです。
ノーミス率も男子より圧倒的に女子の方が高く、ちゃんちゃん様の仰る通りGOEでの差別化が進むのは当然のことだと思います。
しかし、織田選手は選手として最高潮の時に引退されたのですね。この最高潮の波をオリンピックにぶつけられたら・・・見果てぬ夢ですね(涙)。

ちゃんちゃん様の採点案についても思うところがあるのですが、ご迷惑でなければまたお邪魔してもよろしいでしょうか?
長文失礼いたしました。
Posted by momonga at 2015年02月10日 00:03
> momongaさん

女子についてもコメントいただき、ありがとうございます!

きちんとした返信は改めてさせていただくとして、とりあえず一点だけ。

採点方法案についてもコメントいただければ幸いです。
自分で書きながら、PCSの比重はもう少し上げるべきかなあ? とか思ったりしています(笑)
Posted by ちゃんちゃん at 2015年02月10日 07:55
> momongaさん

 改めまして、返信コメさせていただきますね[E:happy01]

 テン選手についてはあまり事情は存じてませんでしたが、もともと『ここぞ』という時に結果を出せるタイプだと思って無かったので、世界選手権や五輪で結果を出して来たのには僕は正直驚きでした。

> 女子の各点数での変遷についてまず思ったのは、基礎点が少し下がり気味なのはルールの変更により要素が減った影響かな?と

 確認させていただいたのですが、確かにそれは有りますね。
 2008-09シーズンからスピンが一つ減りましたが、まさにそのシーズンから基礎点が落ちています。
 ただ、男子も同様なので、男子が一旦少し下がった後、4回転時代の到来で基礎点がじりじり上がったのに対し、女子はやはり技術的進歩が無いなと感じてしまいます。
 セカンドに3Loを入れる選手や3Aにチャレンジする選手が現れることすらない現状は、スポーツとしてはどうなのかなと疑問を感じています。
 momongaさんのおっしゃるように、ザヤックルールが有り、上位選手のジャンプの基礎点の差が少ない中、ただ一人3Aにチャレンジし、かつ成功もして来た浅田選手へのマスコミのリスペクトの低さには人として疑問を感じざるを得ません。

 GOEとPCSの連動に関しましては、momongaさんのおっしゃるような傾向は確かに有ると思います。 しかし、ベテラン選手のPCSはいったん上がったら下げにくいというのはやはり正しいとは思えません。 技術的に大きく失敗した演技でもPCSがあまり下がらないということがしばしば起こり得ますが、なんだかなあという気持ちになってしまいます。

 織田選手は・・・
 代表になっても、何かやらかしてたような気がしないでもないです[E:coldsweats01]

 採点基準(案)へのコメントも楽しみにお待ちしておりますね[E:note][E:happy01]
Posted by ちゃんちゃん at 2015年02月10日 18:52
ちゃんちゃんさんへ

本来であれば黒猫さんのブログにこそ書きたかったのですが、ちょっと他のブログの内容が書きづらい状況ですので、こちらにコッソリ書かせて(書かさせて?)いただきます。

掘る度に寄り道を繰り返し、すっかり遅くなってしまいましたが、一連の記事を拝見いたしました。
とても興味深く、面白かったです。が、結論としては『わからない』ですね(^^;)

こちらの邪魔はしたくなかったのですが(本来の意味で、ですよ?)、ひとことお礼申し上げたく、コソコソと過去記事にコメントしたしだいです。
ありがとうございました。
Posted by 雛(略) at 2015年12月06日 13:55
>雛(略)さん

コメントありがとうございます。
お気を遣わせて申し訳有りません。

>結論としては『わからない』ですね(^^;)

そうなんです。
僕が『大した成果は無かった』と言っていた意味が解りますでしょ?
まあ、解ったことは、キムのGOEやPCSが異常な跳ね上がり方したこととか、特に女子におけるソチでのPCS高騰とかくらいでしょうか?
まあ、作業自体は楽しかったですから別に良いのですが[E:coldsweats01]
Posted by ちゃんちゃん at 2015年12月06日 15:25
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