
真央ちゃんと高橋大輔選手の特集でしたが、改めて観て、むしろ真央ちゃんよりも『高橋大輔スゲー』と思わざるを得なかったので、思わずブログ記事に残したくなったので書いておこうと思います

日本には凄いフィギュアスケーターが沢山居ると思いますが、なんといっても世界に与える影響が最も大きかったのはやはり伊藤みどりさんでしょう。
世界で初めて女子でトリプルアクセルを跳び、フィギュアスケートを芸術からスポーツに変えた張本人です。 当時は男子選手から『みどりが女子で良かった』という声が上がっていたという話すら聞きます。
そんな伊藤みどりさんの武器であるトリプルアクセルという大技を跳んだ選手はその後何人かいますが、ほとんど誰も挑戦しなかった時代に唯一人跳び続けたといっても過言では無いのが我らが浅田真央選手でした。
なかなか成功しない時期でも挑戦し続けたその姿は時には痛々しくすら感じることも有りました。 それは10年にものぼる長い日々でした。 人によってはそれを蛮勇だという人も居たと思いますが、僕はそれでも挑戦し続けた真央ちゃんは本当のファイターだと感じて応援するのみでしたし、他の誰よりも尊敬していました。
ただ哀しいかな、彼女のジャンプには近年のルールでは高いGOEを得るようなジャンプでは無く、エッジの問題も有ったりで苦しい時期も長かったですが、それでもステップでは他の選手の追随を許さない激しさと表現力で魅せてくれたと思っています。
改革者では無かったかもしれませんが、日本のフィギュアスケートの人気を爆発させ、長く支え続けた貢献者で有ったことは間違い無いと思っています。
さて、今日の本題は高橋選手です。
昨日はNHK杯での過去の多くの演技を絶て続けに観ました。
で、改めて高橋選手って凄いなあと思った次第です。
何が凄いかってもちろんあの世界一と言われたステップがまさにそうなんですが、それよりもあの会場との一体感なんですよね。
こんなこというと炎上してしまうかもしれないですが、羽生君ですらあの域には達していないというか、そもそも天性のものだと思うので達しようが無いと感じてしまうんですよね。 あの雰囲気はむしろ宇野君の方が近いと言うか・・・ 羽生君は『羽生ワールド』という意味では他の追随を許さないと思うのですが、会場との一体感とか、そういうのとは違う感じなんですよね。 あくまで僕の主観ですけど。
フィギュアスケートの世界で白鳥の湖をヒップホップバージョンでやってしまったりとか、ブルースを取り入れたりとか、競技としてはちょっと他の選手では有り得ないようなことをして、かつ評価されて来たってマジで凄いなと感じたわけです。 伊藤みどりさんとは違い、表現面での改革者というか。
特に凄い・高橋選手らしいと感じたのは以下のプログラム。(年代順に挙げます)
白鳥の湖ヒップホップバージョン(2007-08・SP)
eye(2008-09、2009-2010・SP)
マンボ(2010-11・SP)
ブルース・フォー・クルック(2011-12・FS)
高橋選手のプログラムはSPに弾けたやつが多いですね。 体力的にもステップに力を入れられるというのも大きかったのかもしれません。
改めて日本、いや世界のフィギュアスケートに新風を入れた偉大な男子選手だと感じた次第でした。