他ブログさんにて、GOEとPCSの連動性や、TESとPCSの相関関係等についての議論が白熱していたので、自分でも改めて検証というか、以前と違う形でのグラフ化をしてみました。
男子10選手について、各個人別に、TES・PCS・基礎点・GOE・TES-PCSの各数値をグラフ化してみました。 数値は前回まとめたやつが有りますからね。
でも、意外と大変でした[E:wobbly]
まずは、やたらと比較されるこの二人、高橋大輔選手と羽生結弦選手。
まずは高橋大輔さん。
一部では『PCS救済』と揶揄されていますが、確かに失敗してもPCSは高めで安定しています。
実は後でも非常に似た傾向を持つ選手が出て来るのですが、両者に共通して言えることは、こと『表現力』という意味ではズバ抜けた選手で有るということ。(これはあくまで僕の個人的見解です)
PCSは『表現力』では有りませんが、6.0システム時代のアーティスティック・インプレッションの意味合いと、その相対評価方式が根本は変わっていないことの証明になっているのでは? と感じます。 僕はそれで良いと思っています。 フィギュアスケートは芸術的要素も大きな魅力ですからね。
ただ、これが現行のルールに対して正しいかどうかは別の問題ですが[E:gawk]
しかし、他の選手同様、GOEとPCSの連動性はほぼ似たように連動しており、特に異様なものでは有りません。
ちなみに、今回登場するグラフも、全てクリックで大きくなります。
グラフ中に手書きの赤文字で数字が入っているのは、2回以上転倒している大会の転倒数を記入しております。(※ 転倒数はプロトコルよりディダクションを確認し、転倒と思われる回数を記入していますが、間違っている可能性が有りますので、ご了承下さい)
次に、羽生結弦選手。
さすがに中国杯のPCSは5コケの割には高過ぎると思います。
一部の羽生選手ファンはこれを認めようとしない人も居るように感じますが、まともなファンなら高過ぎると思うでしょう。
そういった一部の羽生選手ファンは高橋選手がPCSで救済されているということを声を大きくして叫びますが、羽生選手も同様の域に入って来ているように思えます。
あえて言わせていただくと、PCSを『表現力』と言い換えた場合、僕は羽生選手はまだまだ高橋選手には及ばないと思っているので、ピーク時の高橋選手のPCSに匹敵するPCSを羽生選手がたたき出してしまうことには違和感を感じます。
僕のブログの読者の方なら言わなくてもご理解いただいていると思いますが、僕は高橋選手の『表現力』や『踊り』、『ステップ』には心酔していますし、同様に羽生選手の技術力の凄さにも強く惹かれていることを一応書いておきます。
次は現三強の2名と、来季復帰という噂の1名のグラフです。
ハビエル・フェルナンデス選手。
デニス・テン選手。
パトリック・チャン選手。
フェルナンデス選手もPCSが高め安定し始めたように思えます。
テン選手もそろそろでしょうか。
それにしてもテン選手は転倒が多いですね[E:coldsweats01]
チャン選手のPCSの高め安定ぶりは凄いですね[E:coldsweats02]
3コケでもほとんど下がりませんしね・・・[E:gawk]
もしもPCSが『表現力』だとすれば、この高さは全然納得できないんですけどね・・・
チャン選手やヨナのPCSのグラフを見てしまうと、やはりPCSは『Position Control Score(順位操作点)』だと思えてしまいます・・・[E:gawk]
次は、日本の3選手。
町田 樹さん。
無良崇人選手。
小塚崇彦選手。
無良選手は意外にも2度以上の転倒が有りませんね。
あとの二人は特にコメント無し。 すいません[E:catface]
次は、高橋さんと非常に似た傾向に感じる選手。
ジェレミー・アボット選手。
PCSの安定位置はチャン選手や高橋さんより低いですが、非常に安定していますね。
個人的にはもっと高い位置でも良いくらいに思えます。 あくまでPCSを『表現力』とした場合ですが[E:catface]
こと『表現力』という観点から見ていくと、アボット選手と高橋さんが似たPCSの傾向に有るのが凄く合点が行きます。
せっかくなので、織田信成さんも[E:coldsweats01]
男子はこれで終了です。
過去の検証では、プルシェンコ選手、ランビエールさん、バトルさん、ジュベール選手、ライサチェクさん、ウィアーさんもやりましたが、今回は今のところする気は有りません。
後日、女子シングルもやりますが、人数は絞ると思います。
結構疲れました[E:confident]